COLUMN
 

商品の第一印象を決める!化粧箱選びのポイント

基礎知識

今回は化粧品や医薬部外品といった、商品を作る時の名脇役である化粧箱についてお話します。

天真堂のお客様がお作りになる商品の多くは、大まかに言うとバルク(中身)、容器、化粧箱で構成されています。
そしてこの中で、お買い上げ頂いた消費者の方々が商品に対面する時に最初に目にするのが化粧箱です。
それだけに弊社のお客様がお持ちになる化粧箱に対する思いも様々だと思います。

天真堂にお声がけ頂いた際に、既に商品イメージを具体的にお持ちのお客様もいらっしゃいますが、弊社営業担当にご相談頂きながら具体的にしていかれるお客様も少なくありません。

化粧箱作りの分岐点

勿論まずはデザインあってのお話ですが、化粧箱作りの分岐点は主に次の4つから構成されます。

①紙の種類選び

②表面加工の種類選び

③印刷方法の種類選び

④プラスαの加工をするかどうか

これらはお客様のご予算や商品イメージなどを伺いながらお選び頂いたり、弊社からご提案しながら決めて行きます。

具体的に紙や表面加工などの種類にどんなものがあるかというと…
とても全ては説明しきれませんので、ここでは割愛させていただき、考え方のヒントを少しだけお話したいと思います。

イメージ、費用、そして品質

どういう化粧箱にするかを決めて行く際、基本的にはお客様の持たれているイメージやご要件を伺いながら、上述の①~④を決めて行きます。
そしてその中に少し品質の話を交えて考えると、出来上がる商品のイメージがちょっと具体的になることがあります。

例えば紙の種類は覚え切れないほど沢山あるのですが、その中で古紙が混ぜてある紙もあります。
古紙が入っている分、でき上がった化粧箱の表面にとても細かな黒点が現れることもあります。
また紙の白さも僅かにくすんで見えることもあります。

こう書くとなんか古紙が使われているからそれなりか、というふうに聞こえますが、ちょっと見方を変えてパステル調でカジュアルな雰囲気を出したい時には、こうした特徴が商品の味を演出することもあるのです。

表面加工のお好みと品質

化粧箱作りはお金を掛けてやろうと思えば、いろんな加工を駆使して本当にいろんなことが出来ます。
色使い、表面を立体的に見せる、凸凹を付ける、手触り、ピカピカ…これでもかという感じですね。
しかし実際にはご予算のことも考えなければいけません。

そんな中で化粧箱のイメージを上手に演出してくれる加工の1つが表面加工で、化粧箱の風合いを大きく左右する分岐点の1つです。
中でも特に中心的なものがマットとグロス。

イメージの世界なので具体的なことは実物見本を見て頂くのが一番なのですが、例えばマットは表面のツヤを消すことで上品さ、温かさ、高級感、エレガントさなどを演出します。
グロスは逆に光沢感で輝きや清潔感など様々な雰囲気を出してくれます。

ここでマットについて触れておかなければならないのが、そのデリケートさです。
マットはグロスに比べてどうしても擦れキズが目立ちやすいという面があるのです。
エレガントなものはそれだけ繊細ということでしょうか。

この点についてはマット加工にも種類があり、それによって耐摩性にも若干の差があります。
またマットにしつつキズを避けることを優先したい場合はシュリンクフィルムを掛けるなどの方法もあります。

まとめ

この他にもここでは触れられなかった様々な分岐点があるのですが、弊社の営業担当がお客様のご要望から素敵な商品をワンストップで作り上げるために、様々なご提案を準備しておりますので、是非ご相談ください。

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