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中国マーケティングをマスターするためのコツとポイント【トレンドEXPRESS】

事業計画

テレビや新聞、どこを見ても話題は新型コロナウィルス一色。

多くの感染者を出し現在は経済活動が停滞している中国市場ですが「新型コロナウィルス終息後には力強い回復をみせるだろう」という分析も出始めています。
本日から、そんな中国市場におけるマーケティングを支援する「トレンドEXPRESS社」ご協力のもと、中国マーケティングに関するコラムを定期的にお送りいたします。中国マーケティング戦略・戦術策定にお役立ていただけますと幸いです。

中国でマーケティングを行う上で、知っておくべきこと①(社会背景)

1.クチコミ社会

中国では、国の管理によりマスの情報の信頼性が非常に低く、一方的な企業広告も、信用されにくいのが実態です。
ではどのような情報が信頼されるのか――それは信頼できる人からの「クチコミ」です。その背景を知るためには少し時代をさかのぼる必要があります。

かつて農村部では「圏子(チェンズ)」という集団が存在しました。直訳すると「サークル」という意味なのですが、「圏子」には「サークル」以上の存在意義と存在感があります。同じ所属先、地域の人間が仲間となり団結するその集団は、集団の利益となる行動を良しとする価値観を持ち、特に貧困の時代には相互補助の機能を果たす重要な役割を担ってきたと言います。近代化に伴い進学や就職で農村、親族、家庭を離れることが一般的になりながらも、その価値観はインターネット上に持ち込まれ、オンライン上で新たな「圏子」が生まれていると言われています。

インターネット普及前と異なり、所属先や年齢によるセグメントではなく、趣味嗜好を紐帯として「圏子」が形成されています。物理的な距離の依存が無く、趣味嗜好による結びつきが強まった現代の「圏子」は、中国の文化的トレンド、消費トレンドを形成する要素となっています。

操作されたマスの情報が信頼されにくく、「圏子」に代表されるように、そもそも自身が所属する集団・コミュニティの利益を先行させる文化的な素養を背景に、中国ではクチコミが信頼性担保の大きな構成要素となっているのです。

2.自国の製品の信用が低い

中国では現在「消費昇級」と言われるように、消費者がより良い商品、特に安全かつ安心できる商品を求める意識が強まっています。
中国国内メーカーも、近年その製品のレベルやデザイン性を向上させていいますが、消費者にとってはかつての毒ミルク事件や、コピー・劣悪商品などの品質問題の印象がぬぐい切れず、こと体内にとり入れるものやベビー用品についてはその傾向が強くなります。

3.14億人の「購買力」

※出典・参照:IMF(International Monetary Fund)、2018年全国各省市人口数量排行榜
※1アメリカに次いで世界第2位 ※2世界第3位

巨大なマーケットサイズを持つ中国市場に対し、好機をうかがっているのは日本企業だけではありません。世界各国が有効市場として虎視眈々と機会を狙っているのが実態のため、ライバルは世界各国。国内での戦い方と異なることを改めて意識する必要があります。

4.モバイル&キャッシュレス大国

中国におけるキャッシュレス決済比率は60%ほど(※ 2015年時点)。決済額は203兆元にまで拡大しています。主な決済手段としては、アリババのAlipay(支付宝)とテンセントのWeChatPay(微信支付)が存在し、両者ともQRコードを表示させ、それを読み取ることで決済が完了します。一般的な商業施設で利用可能なほか、チケット予約はもとより露店などでも使用可能となっています。

中国のインターネット利用人口は2018年には8億人を突破し、普及率は59.5%(CNNICより)。そのうち98.6%はモバイル利用者が占めている状況です。このモバイル利用、つまりスマートフォンの急速な普及とともにAlipayやWeChatPayは爆発的に広がっていきました。実は中国国内においてクレジットカードの普及が進んでいなかったことや、偽札が多かったこともキャッシュレス化の浸透を助長したと言います。

中国マーケティングを行う上で、知っておくべきこと②(カスタマージャーニー)

それでは、中国向けマーケティングを実施するにあたり、まず念頭に置いておくべきことは何でしょうか。

あなたは誰に向けて、コミュニケーションをとろうとしているのでしょうか?――そうです、まずは相手と自分を知ることが肝心です。その手法として有効なのが「カスタマージャーニーマップ」です。中国人生活者の中でターゲットとなるペルソナを立て、商品を認知してから購入するまでの過程を可視化し、どのような手段でコミュニケーションをとるかを検討することができます。

「中国のカスタマージャーニー(概論)」 出所:株式会社トレンドExpress

以上、いかがでしたでしょうか?転載元の記事には中国マーケティングに必要な中国ECカレンダーも掲載されています。是非ご活用ください!
次回は「中国市場におけるプロモーション」についてお送りする予定です

天真堂では商品開発だけでなく輸出許認可代行・マーケティング&プロモーション・販路開拓等、お客様の海外進出を多面的にサポートいたします。ご検討の際は是非お問い合わせ下さい。

転載元:https://cte.trendexpress.jp/blog/category/marketing/中国トレンドEXPRESS)※本コラムは転載の許可を得て掲載しております。無断で転載・複写することを禁じます。

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